バックナンバー 2002年 2月号


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 第6回目の「今月の一枚」では、清一のトレードマークとでも呼ぶべき創作デザイン・童子をモチーフに描いた作品の中から『春のうた』(写真1)をご紹介します。

おかっぱ頭の幼い子供がふたり、新緑に包まれた自然の中で楽しそうに笛を吹き、歌をうたっています。
なお、清一はこの童子をモチーフにした作品を何点も残していますが、その中には清一が好んだ葡萄をあしらった作品があります(写真2および3)。

春のうた

▲写真1『春のうた』 油彩、カンヴァス、34.0×27.0cm、個人蔵(神戸市)

清一がいつ何からインスピレーションを得てこの童子のデザインを創作したのかは分っていませんが、1933年の鈴木清一染色絵画展にはこのデザインをモチーフに使った作品(写真4)が展示されています。
東京から神戸へ移住した清一が制作を始めたろうけつ染めのために創作されたものかも知れません。



童子と葡萄

▲写真2『童子と葡萄』 油彩、紙、38.5×47.2cm、明照幼稚園蔵(神戸市)



童子と葡萄

▲写真3『童子と葡萄』(1968年頃)、油彩、木板、24.2×33.4cm、個人蔵(富山県)

ここにご紹介した3枚の油彩画はいずれも戦後の作品で、子供の誕生祝いとして親しい友人や知人に贈られたものです。子供を愛する清一の優しい気持ちが作品の中に感じられます。




新聞記事

▲新聞記事、鈴木清一氏染色絵画展、神戸新聞、1933(昭和8)年12月19日

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