バックナンバー 2002年 3月号


  2002年3月の「今月の一枚」は『代々木風景』です。

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2002年2月:『春のうた』
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2001年12月:『天王山農場』
2001年11月:『初秋』

2001年10月:『月見山風景』
2001年9月:『孔雀』


 第7回目は、鈴木が東京美術学校西洋画科を卒業後、同校研究科に在籍していた頃の作品『代々木風景』(1922年頃)をご紹介します。


▲ 『代々木風景』(1922年頃)
油彩、カンヴァス、53.0×45.5cm
兵庫県立近代美術館蔵


当時、鈴木のアトリエは東京市外代々木三谷160にありました。明治神宮に程近い現在の渋谷区代々木4丁目で、当時この付近には多くの画家たちがアトリエを構えていました。
この作品は、鈴木のアトリエに近い代々木の坂沿いにあった山内豊景侯爵邸の付近の風景を描いたものと思われます。





▲ 若き日の清一

この写真は東京・代々木の鈴木のアトリエで撮影したもので、撮影時期はおそらく1922年、鈴木が26〜7歳の頃と思われます。後方中央には第4回帝展(1922年)に入選した『赤い本』(茨城県近代美術館所蔵)が、右上には『代々木風景』が見えています。
また、右下には1922年に東京・上野公園で開かれた平和記念東京博覧会に出品した『早春』(所在不明)が見えています。






▲ 清一の父・国三郎

この写真は、鈴木の父・国三郎が代々木のアトリエを訪れた記念に撮影されたものです。
背後に見える大きな裸婦像は第5回帝展(1924年)に入選した『浴女』(戦災で焼失/下記に写真を掲載)なので、この写真は1924年から25年頃に撮影されたものと思われます。
国三郎は中央画壇で活躍する清一を誇りに思っていましたが、このアトリエ訪問の3〜4年後に亡くなりました。





▲ 『浴女』(1924年)
第5回帝展入選作品



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