2005年 5月号


このページでは、鈴木清一の作品を毎月一点づつ取り上げ、
作品にまつわる話題などととしていきたいと思います。

※今月までのバックナンバーは、ページの最下段をご覧下さい。


今月は、『若葉の明石公園』(1955年ごろ)をご紹介します。

 鈴木清一作『若葉の明石公園』(1955年ごろ)
油彩・紙、48.7x32.3cm、個人蔵(神戸市須磨区)
 

 JR山陽本線明石駅のすぐ北側に広がる兵庫県立明石公園は「全国桜名所100選」に選ばれており、桜の季節になると大勢の花見客で賑わいます。
 この作品は新緑にはまだ少し早い若葉の季節の明石公園を描いたもので、桜の花が終わって花見客が去った後の静まり返った公園内の雰囲気がよく感じられます。
 縦長画面の半分以上を占める池に映った木々の若葉と薄雲の青い空が、柔らかな軽い筆致で描かれています。心地よい春の微風でわずかに揺れる水面の描写が、この作品をいっそう温和なものに仕上げています。喧噪とはまったく縁のない静寂の世界です。
 清一は木曜会の会員を連れてよく明石公園へ写生に出かけました。木曜会は清一が指導していた三菱重工業神戸造船所の洋画同好会です(「今月の一枚」2004年4月号参照)。普段は室内で静物や人物を描いていましたが、春や秋の休日には郊外へ写生に出かけることが多かったのです。この作品もそんな写生会で会員たちと画架を並べて描いたものと思われます。


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バックナンバー


2005年  

4月:『神戸山手風景』
3月:『神戸メリケン波止場』
2月:『水戸県庁前 堤の並木』

1月:『青いリボンの少女』

 
2004年 2003年
12月:『山本五十六元帥の生家』 
11月:『月見山晩秋』
10月:『ぶどうと西洋梨』

9月:『中之島公園』
8月:『山百合』
7月:『丹頂鶴』
 
6月:『月見山の家の庭』
5月:『舞子の風景』

4月:『鬼塚貫一氏像』
3月:『倉敷の家』

2月:『早春』
1月:『自画像』
12月:『少女』 
11月:『秋深まる』 
10月:『染付け皿と秋果』
9月:『窓からの風景』 

8月:『石廊岬』
7月:『婦人像』
6月:『水戸弘道館』 
5月:『布引の新緑』
4月:『山ざくら』
3月:『水仙』

2月:『早春の六甲』
1月:『小菊』
2002年  2001年
12月:『根室原野の鶴』
11月: 『筑波山』 
10月: 『篠原本町の庭』   
9月: 『八千代像』  
8月:『九歳の八千代』  
7月:『会下山風景』
6月:『舞子の松』
5月:『赤い本』

4月:『菊池辰重氏像』
3月:『代々木風景』
2月:『春のうた』
1月:『雲と牛』
12月:『天王山農場』
11月:『初秋』

10月:『月見山風景』
9月:『孔雀』

 


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