monthly_title.gif

2006年 11月号


2006年11月号の「今月の一枚」でご紹介するのは『秋果』(1970年ごろ?)です。

※今月までのバックナンバーは、ページの最下段をご覧下さい。



鈴木清一作『秋果』(1970年ごろ ?)
油彩・板、31.6x47.0cm, 筆者蔵

見事な朱色に熟した柿と柘榴。いずれも古くからお気に入りのモチーフで、小さなカンヴァスや色紙などに描いた作品がたくさん残っています。

清一が友人に宛てたハガキの中に、柿の実の絵に添えて、

「私の生まれた家の屋敷に彼岸の頃には食べられる柿の木があった。子供の頃、木に登ってその柿の実を食べたことを覚えている。今日から考えると大して甘くない柿だったと思うが、幼い頃の私にとってはうれしいものだったらしく、今でもよく思い出します」


というのがあります。彼はこの『秋果』を描きながら、きっと遠い昔のことを思い出していたのでしょう。

この作品には清一の署名とともに、画面右上に「秋菓」(秋果の間違い) の文字が黒いフェルトペンで書かれています。これは清一が死の3か月前に病床で自ら書き込んだものです。
詳しくは『ぶどうと西洋梨』(今月の1枚、2004年10月号)をご覧下さい。


戻る  トップページへ  このページのトップへ  バックナンバー


バックナンバー


2006年 2005年

10月:『小菊』
9月:『小屋』
8月:『静岡風景』
7月:『海岸の風景』
6月出版のご案内
    『孤高の画家・鈴木清一の作品と生涯』
5月:『明石城址』
4月:『青い花瓶の水仙』
3月:『戦前の旧居留地風景』
2月:『室津の梅』
1月:『雪の月見山』

12月:『神戸山手風景』
11月:『秋の渓流』
10月:『天王山農場本館』
9月:『芙蓉』
8月:『ぶどうと桃』
7月:『街頭スケッチ』
6月:『六甲風景』
5月:『若葉の明石公園』
4月:『神戸山手風景』
3月:『神戸メリケン波止場』
2月:『水戸県庁前堤の並木』

1月:『青いリボンの少女』
2004年 2003年
12月:『山本五十六元帥の生家』 
11月:『月見山晩秋』
10月:『ぶどうと西洋梨』

9月:『中之島公園』
8月:『山百合』
7月:『丹頂鶴』
 
6月:『月見山の家の 庭』
5月:『舞子の風景』

4月:『鬼塚貫一氏 像』
3月:『倉敷の家』

2月:『早春』
1月:『自画像』
12月:『少女』 
11月:『秋深まる』 
10月:『染付け皿と秋果』
9月:『窓からの風 景』 
8月:『石廊岬』
7月:『婦人像』
6月:『水戸弘道館』 
5月:『布引の新緑』
4月:『山ざくら』
3月:『水仙』

2月:『早春の六甲』
1月:『小菊』
2002年  2001年
12月:『根室原野の鶴』
11月: 『筑波山』 
10月: 『篠原本町の庭』   
9月: 『八千代像』  
8月:『九歳の八千代』  
7月:『会下山風景』
6月:『舞子の松』
5月:『赤い本』

4月:『菊池辰重氏像』
3月:『代々木風景』
2月:『春のうた』
1月:『雲と牛』
12月:『天王山農場』
11月:『初秋』

10月:『月見山風景』
9月:『孔雀』

 


  戻る  トップページへ  このページのトップへ  バックナンバーのトップへ