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2007年 2月号


 

▲鈴木清一作 『横臥する裸婦』(制作年不詳)
墨・紙、29.8X42.2cm、筆者蔵




清一は1920年代に多くの裸婦像を描いており、帝展だけでなく、第1回水戸白牙会展(1923年)や第1回聖徳太子奉賛美術展(1926年)にも出品しています。この時期は彼が東京・代々木にアトリエを構えていた「代々木時代」と重なっています。

「今月の一枚」(2002年3月号) に掲げた『浴女』(1924年 第5回帝展)はこの中の1枚です。しかし、1928年の第9回帝展に出品した『画室の裸女』を最後に、何故か彼の裸婦像シリーズは終っています。

ここにご紹介した『横臥する裸婦』は墨で描かれたデッサンで、制作年は分かりません。

鉛筆で下絵を描いたような形跡はなく、中太の筆による躍動的な輪郭線には全く無駄がありません。左脚や下腹部が少し擦れた線で描かれているのも、計算し尽くした表現なのでしょう。さらに、薄い墨でつけた陰影と塗り残した紙の白い部分とが相まって、立体感を効果的に作り出しています。もう見事としか言いようがない傑作だと思います

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