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| ▲鈴木清一作『柿とざくろ』(1970年代 ?) 油彩・板、31.6x40.9cm、筆者蔵 |
この作品には制作年が入っていませんが、おそらくは1970年代の、それも最晩年の作品だと思われます。地面に散った枯れ葉に小枝が付いたままの二つの柿とざくろ --- いかにも老境に達した清一が取り上げそうな渋いモチーフです。自然派の彼が描いた作品にしては、いささか人為的な感じがしないではありませんが、晩秋の到来を強く感じさせる舞台装置として成功しているように思います。
画面左下には黒いフェルトペンで「柿とざくろ 清一作」と書き込まれています。1979年の秋、すでに寝たきりの状態になっていた彼は、今までに描きためてあった作品を一枚づつ手にとって、仰向けの姿勢でサインを入れたのでした。
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