monthly_title.gif

2010年1月号 
第10巻 第1号 (通巻第101号)

年賀状 (1968年)


みなさま、明けましておめでとうございます。今年も「今月の一枚」のページをご覧下さいますようお願いいたします。
x
さて、今月は少し趣向を変えて、わたしが清一からもらった1968(昭和43)年の年賀状をご紹介いたします。下の画像でご覧いただけるように、書面には地面から顔を出した水仙の萌芽を描いた水彩画とともに「賀春 昭和43年元旦、君だち御両人の御健康と雅ちゃん・智ちゃんがすくすくと成長するのを心から祈っています。清一・八千代」と墨書されています。この年の正月に、妻とわたしは1年10か月の長女・雅と生後3か月の二女・智を連れて、六甲・篠原本町の老夫婦宅へ新年の挨拶に出掛けました。母・八千代は、3年前に左上顎がんの大手術を受け、顔面に痛ましい傷痕が残りましたが、上機嫌でわたしたちを歓待してくれました。73歳になった清一も非常に元気で「今年の僕の賀状に描いた4本の水仙の芽は、君たち夫婦と二人の子供たちなのだよ」と嬉しそうに話してくれたのを思い出します。
x
あれからもう42年もの歳月が過ぎ去りました。当時は弱冠30歳だったわたしもこの1月末には73歳になり、この年賀状を書いたときの父の年齢に並ぶことになるのです。あるとき清一は「子を持って知る親の恩と言われるが、子を持って知る子の恩だと僕は思うよ」と感慨深げに洩らしたことがありました。わたしもこの歳になって分かるような気がします。


鈴木清一作「年賀状」 
鈴木清一作 年賀状(1968年)
水彩・年賀ハガキ、14.8x10.0cm、筆者蔵


 

※ 今月までのバックナンバーは、ページの最下段をご覧下さ い。


戻る  トップページへ   このページのトップへ  バックナンバー


バックナンバー


2009年

12月:『黒い犬』
11月:『白百合』

10月:『晩秋』
9月:『秋立つ』
8月:『長崎眼鏡橋』
7月:『舞子の松林』
6月:『筍』
5月:『雉(きじ)』
4月:『橋本邦助氏像』
3月:『海が見える風景』
2月:『画室の裸女』
1月:『緑の中の牛』

2008年

2007年

12月:『赤松の丘』
11月:『紅椿』
10月:『りんどう』
9月:『七歳の秋』
8月:『画室の裸女』
7月:『洞爺湖』
6月:『本栖湖』
5月:『武庫川堤』
4月:『舞子風景』
3月:『風景(1)』
2月:『浴女』
1月:『早春』

12月:『晩秋の御堂筋』
11月:『柿とざくろ』
10月:『静物』
9月:『森』
8月:『冬の赤松』
7月:『静物』
6月:『新楼の家』
5月:『冬の海』
4月:『初秋の丘』
3月:『蘭』
2月:『横臥する裸婦』
1月:『耕三生後八か月』
2006年 2005年

12月:『水戸桜山の秋』
11月:『秋果』
10月:『小菊』
9月:『小屋』
8月:『静岡風景』
7月:『海岸の風景』
6月出版のご案内
    『孤高の画家・鈴木清一の作品と生涯』
5月:『明石城址』
4月:『青い花瓶の水仙』
3月:『戦前の旧居留地風景』
2月:『室津の梅』
1月:『雪の月見山』

12月:『神戸山手風景』
11月:『秋の渓流』
10月:『天王山農場本館』
9月:『芙蓉』
8月:『ぶどうと桃』
7月:『街頭スケッチ』
6月:『六甲風景』
5月:『若葉の明石公園』
4月:『神戸山手風景』
3月:『神戸メリケン波止場』
2月:『水戸県庁前堤の並木』

1月:『青いリボンの少女』
2004年 2003年
12月:『山本五十六元帥の生家』 
11月:『月見山晩秋』
10月:『ぶどうと西洋梨』

9月:『中之島公園』
8月:『山百合』
7月:『丹頂鶴』
 
6月:『月見山の家の庭』
5月:『舞子の風景』

4月:『鬼塚貫一氏像』
3月:『倉敷の家』

2月:『早春』
1月:『自画像』
12月:『少女』 
11月:『秋深まる』 
10月:『染付け皿と秋果』
9月:『窓からの風景』 
8月:『石廊岬』
7月:『婦人像』
6月:『水戸弘道館』 
5月:『布引の新緑』
4月:『山ざくら』
3月:『水仙』

2月:『早春の六甲』
1月:『小菊』
2002年  2001年
12月:『根室原野の鶴』
11月: 『筑波山』 
10月: 『篠原本町の庭』   
9月: 『八千代像』  
8月:『九歳の八千代』  
7月:『会下山風景』
6月:『舞子の松』
5月:『赤い本』

4月:『菊池辰重氏像』
3月:『代々木風景』
2月:『春のうた』
1月:『雲と牛』
12月:『天王山農場』
11月:『初秋』

10月:『月見山風景』
9月:『孔雀』

 

  戻る  トッ プページへ   このページのトップへ  バッ クナンバーのトップへ