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2010年8月号
第10巻 第8号 (通巻第108号)

初夏の山(1970年頃)



鈴木清一作:初夏の山

▲図1. 鈴木清一作「初夏の山」(1970年頃)
油彩・板、24.2x33.4cm、筆者蔵


これは明石市在住のO氏のご遺族から筆者に返還された作品の中の一枚で、鮮やかな新緑の樹木と赤松に覆い尽くされた山の景色が描かれています(図1)。

清一はこの作品に描いた場所を記していませんが、山陽新幹線の新神戸駅北側に迫る布引山であることは間違いありません。2003年5月号の『今月の一枚』でご紹介した『布引の新緑』に描かれているのと同じ場所であることが明らかだからです。いずれも美しい神戸の裏山の風景が小さな画面の中に見事に凝縮された作品であると言えます。

これらの作品の下絵になったと思われるパステル画が清一の遺品の中から見つかっていますので、併せてご紹介しておきましょう(図2)。

鈴木清一作:布引山

▲図2. 鈴木清一作「布引山」 (1970年頃)
パステル・紙、35.9x51.0cm、筆者蔵

 

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