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2011年5月号
第12巻 第5号 (通巻第117号)

笛を吹く童子 (1966年)




ここに描かれているのは、清一が創作した図案のモチーフ『童子嬉戯』です。これは裸の女児が楽しそうに笛を吹いたり歌を歌ったり、鳥や草花などを愛でる姿で、彼はこのモチーフを染色やペインテックス工芸品に好んで用いたほか、油彩画に繰り返し描き、新聞や雑誌のカット絵にも登場させています。このように、この『童子嬉戯』はいわば清一のトレードマークのようなものでした。

すでに「春のうた」(2002年2月号) でご紹介したように、清一が友人や知人の結婚祝や出産祝に贈った『童子嬉戯』が何枚も見つかっています。この可愛らしい「笛を吹く童子」も、彼が1970年代に講師を務めていた旧東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)の絵画部員Oさんの結婚祝に贈ったものです。

なお、この作品に関しては後日談があります。どうぞ来月号をお楽しみに。

鈴木清一作:『笛を吹く童子』

▲ 鈴木清一作「笛を吹く童子」(1966年)
油彩・木板、27.3x22.0cm、個人蔵(明石市)




写真:旧東京銀行トアロード支店の絵画クラブの面々

▲ 旧東京銀行トアロード支店の絵画クラブの面々 
前列左から4人目が清一(1965年頃)


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